ブレてもいい・生きやすさの段階指標

こんにちは、柘植かおりです。

自分、他者、世界、

この３つについてどう感じているかによって、生きやすさが変わってきます。

例えば、

自分は最悪、
他人は悪、
信用できない、
世界は恐ろしい、苦しみの場所、

そう感じている人は、様々な場面で苦しくなるし、しんどくなります。

これは本人が思い込んでいるだけ、という簡単な話ではなく、

そう思わざるをえないほど今まで苦しいことがあったし、そう思って警戒していないともっと傷ついてしまうような、環境や関係性の中で生きてきた、ということです。

ここから生きやすくなる過程において、

自分は最悪、
他者は立派、
世界は私だけを見放す、

という段階を通ったり、

自分は正しいんだ、
他者は間違ってる、
世界は不公平、なぜ間違った人を裁いてくれない、

という段階を通ったり、

自分はそれなりだけど、物足りない
他者は幸せそうに見える、批判、嫉妬
世界は特別な人には恩恵を与える、

という段階を通ったり、

自分は結構よい感じ
他者も嫌いな人もいるけど基本すき
世界は楽しいところ

という段階に来たりします。

この段階にいると、かなり生きやすいです。

さらに、

自分の感謝と幸せは中庸にある事を知っている
他者は自分の一部で尊敬の対象
世界は私たちをあたたかく包んでただ「ある」だけ

という段階にいると、平穏と愛の中に生きる時間が増えます。

いかがでしょうか？

基本的にはなじみのある段階で過ごすし、何かあるとあちこち行き来する感じです。

ちなみにこれは、ご相談者さんの話を聴いたり、自分の体感からの段階です。

もしかしたら「段階」という表現で、上下があるように感じる方もいるかもしれませんが、そういったことは意図しているわけではありません。

どこにいても人は真剣に生きている。それに、どこにいるのが素晴らしいということもありません。

それぞれの段階で過ごすことの意味が、命のサイクルの中にあると考えています。

それに、本人が、もっと別の体験をしたい、もっと違う気持ちで生きていきたいと思って自分と向き合ったり、人生の中の突然のアクシデントやラッキー、経験の蓄積、時間の経過など、さまざまな要因によって、移行していくことがあります。

いろんな感覚があるんだな、と知ることで、自分や人を理解したり、今持っている感覚が全てではないと思っていただければ幸いです。

ちなみに、自分や他者や世界（出来事）について、見方の変容をサポートするのが、カウンセリングです。

自分のとらえ方が変わっていくことで、心のありようが変化し、選択や行動が変わり、現実が変わっていきます。

あなたには、自分や他者や世界が、どんな風に見えていますか。
毎日をどんな感覚で過ごしていますか。

自分や人が、良い感じで味方で仲間だと思えることもあれば、どう頑張って解釈しても、悪や敵にしか思えない、そんな時もあります。

人はゆらぐんですよね。

ブレて信じられなくなって、自分や人を疑ったり、傷ついたり傷つけたり。そんな風に気持ちが落ちることはどうしたってあります。

でもまた安心を感じると浮上していく。

ちゃんと「ゆらげる」んですよね。

誰にも、その力は備わっているということは、心にとめておいてほしいと思っています。

ゆらぐのは、弱さじゃなくて心の柔らかさです。幸せを感じたり、痛みを分かち合ったり、人と支えあうための標準機能です。

ぼちぼちと、

気持ちの変化を大切にしながら、心地よさを広げていけますように。応援しています。