自分らしいって何だろう？探しても見つからない時

自分らしく、ってよく言われますよね、私も言いますし笑。

結局自分らしいってこういうことかぁ、と思った出来事があったので、シェアしますね。

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先日人と集まる機会がありました。

なじみのない集団に入ると挙動不審になる私＾＾；

それに色々気を使って疲れる私。

家に帰ってから、「もっとこう出来たらよかったのに」ということがたくさん思い浮かんできました。

私は昔からそうで、集団の中で話すことが苦手です。

少人数ならそうでもないのですが、人数が増えると疲れてしまいます。

私は声が通らないので、みんなに聞かせるように大きな声で話すのも苦手です。

そうやって色々考えていたら、はぁ―――ぁ！と大きなため息がでました。

そして、笑えてきたんです。ふつふつと。

こういうの昔から全然変わってない笑、相変わらずだなぁ。

もうーほんと、しょうもないなぁ自分は笑。

あーだこーだと考えるの好きだよねー笑、頭で問題ふくらますよねー、あぁ自分ぽいわぁ笑。

こういうちょっとダメなところが自分らしい笑、って思ったらおかしくなってきたんです。

そして、ふと、思いました。

自分らしいって「しょうもな笑」って自分でもあるんだなって。

「自分らしい」ってすごくキラキラしているイメージがあるんですよ。

例えば「自分らしく生きる」というと、すごく輝いてますよね。

素敵な自分になって、思い通りに生きて、ストレスゼロ、すべてうまく行く、ような感じで。

だから、「自分らしさって何だろう？」と探す。

きっと、これが自分だ！というものがどこかに眠っているはずで、

素晴らしい自分が見つかれば、それを軸に自信を持って生きていけるはずだと、自分探しの旅が始まるわけです。

でも、それって「自分らしい」ってよりも、「理想の自分」なんですよね。

だからなかなか納得がいく自分は見つからないし、

自分の中で、理想にかなっている部分だけが、本当の自分だという認識になります。

そうなると、

自分のいいと思えるところ＝自分らしいところ

自分のいいと思えないところ＝自分らしくないところ

と自分を仕分けることになるんですよね。

でも、自分を仕分けるのって悲しいです。

例えば、「自分らしくいられたら本音が言えるのに」と思っているとすると、

「本音が言えない自分」は「本当の自分ではない」ということになります。

けれど、「言いたいのに言えない、葛藤している自分」も、今、まさに、自分が体験している自分そのものなんですよね。

そうは言っても、「自分らしさ」が理想の自分になるのも、仕方のないことのように思います。

わざわざ「自分らしく生きよう」と言われるくらい、自分らしくいられない場面は多いです。

そんな中で、私も以前は、

こういう家族のもとに生まれたから、私はこういう性格になったんだ、幼少期の体験とかや、ストレスフルな環境が影響して、心が不自由になっているんだ、だから自分らしさを取り戻さないといけない、と思っていて。

だから、今の自分は本当の自分じゃないんだ、って、別の自分らしさがどこかにあるはずだって、

それが希望になっていました。

だから、「自分らしさ」が等身大の自分ではなくて、理想になるのもわかります。

でも、そうすると自分をすごく否定することになってしまう。

残念ながら、悲しいことも、つらいことも、必ず経験するし、

だからもう傷つきたくないと、

ずるしたり、嘘ついたり、八つ当たりしたり、立派とは言えないことも覚えていきます。

劣等感、嫉妬、傲慢さ、恨みなど、持っていたくない気持ちを感じるようになったりもします。

いやですよね、そんな自分。自分の美意識から外れる自分。

でも一方で、それを身に染みて知ってるから、

人の心の痛みに共感したり、人のために本気で喜んだり悲しんだり、

自分や人に与える慈しみや許しに重みが加わるのだと思います。

人って実際、不完全ですもんね。

傷一つないすべすべの玉は確かに美しいけれど、傷がない「から」美しいは条件付きの美しさ。もろいのです。

傷があっても、光の反射が個性的でも、そうであっても美しいのです。そういうのは「条件」をこえた成熟した美しさなんじゃないかな、と。

そんな風に思いました。

自分らしさは「探す」より「受容」からみつかるかもしれません。