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自己肯定感が低いから幸せになれない?自分との関係を見直して、自分を幸せにする考え方

2025-10-06

自己肯定感を高める:自分の気持ちに優しく耳を傾け、心を見つめる女性のイラスト。内省、自己受容、そして自分を大切にすることの大切さを表現。

どうしても、自分を好きになれない

こんにちは、柘植かおりです。

 セッションをしていると、こんな言葉をよく耳にします。

「自己肯定感が低いせいで、何もかもうまくいかない気がして…」
「どうしても自分のことが嫌いで、好きになんてなれません」

「がんばっているのに、どうしても自分を肯定できない」 もしあなたが今、そんなふうに感じているのなら。
今日の話が、少しでも心の荷物を下ろすきっかけになれたら嬉しいです。

「自分が嫌い」なとき、心の中で起きていること

普通のことがうまくできない自分。人付き合いが苦手な自分。努力を続けられない自分…。

心の中に「否定したい自分」がずらりと並んで、ため息をつきたくなること、ありますよね。

そういう自分を意識すればするほど、ますます嫌になってしまう。「自分が嫌い」という気持ちを抱え続けるのは、本当に辛いものです。

何を隠そう、私もずっと、自分のことが好きになれませんでした。

昔を思い出すと、心の中はいつも劣等感や恥ずかしさでいっぱいだったなぁ…。


本当は、誰だって自分のことを肯定してあげたい。

そう願っているはずなのに、なぜ私たちは、自分のことを嫌いになってしまうのでしょう。

もしかして「自分」に、こんな接し方をしていませんか?

もちろん、その理由は人それぞれです。でも、多くの方のお話を聴いていると、ある一つの共通点が見えてきます。

それは… 心の奥にある「本当の気持ち」や「望み」を、自分自身が叶えてあげていない、ということなんです。


「どういうこと?」と感じるかもしれないので、少し角度を変えてお話ししますね。

ちょっと想像してみてほしいのですが、もしあなたのすぐそばに、こんな態度の人がいたらどう思いますか?

  • あなたの気持ちをいつも無視する
  • 一つの失敗を、まるであなたの全てがダメかのように責め立てる
  • あなたが心から「幸せだなぁ」と感じる瞬間を、邪魔してくる

…正直、その人のこと、好きにはなれませんよね(笑)。
でも私たちは、これとそっくり同じ接し方を、気づかないうちに「自分自身」にしてしまっていることがあるんです。

たとえば…

●自分の気持ちを、無視していませんか?

本当は「イヤだなぁ」と感じているのに、笑顔でOKしてしまう。すごく疲れているのに、「これくらい大丈夫」と無理をさせてしまう。

嬉しいのに、「調子に乗っちゃダメ」と心にブレーキをかける。

「そんなこと思っちゃダメ」「甘えちゃダメ」「もっと頑張らなきゃ」と、いつも自分を見張っていませんか?

●一つの失敗を、百のダメ出しに変えていませんか?

「あのとき、余計な一言を言っちゃったかも…」 ただそれだけのことなのに、「私って本当に最低だ」「気が利かないし、頭も悪い」「また同じ失敗をして、馬鹿じゃないの?」と、責める言葉が止まらなくなる。

「常に完璧でいろ」なんて無理難題を突きつけたり、「もう誰にも相手にされないぞ」と追い打ちをかけたり…。

●自分の「幸せになりたい」という願いを、後回しにしていませんか?

心から「やってみたい」と思う夢も、「どうせ私には無理だから」と諦めてしまう。

「いつか条件が整ったら…」という言い訳で、ずっとお預けにしてしまう。 自分の大切な時間やエネルギーを、本当は望んでいないことに使ってしまったり…。

こうして書き出してみると、私自身も自分に対してやってきたことばかりで、胸がチクリと痛みます。

人からこんな扱いを受けたら、その人が嫌いになるのは当たり前。

だとしたら、自分で自分にこんな態度をとり続けていたら、自分のことを好きになれないのも、当然のことなのかもしれません。

(もちろん、自分に厳しく接してしまうのには、ちゃんと理由があります。それは決してあなたの性格が悪いからではなく、心があなたを守ろうとしてきた結果なんです。ただ、その守り方が、いつしか自分を苦しめるようになってしまっただけ、なんですよね)

「自分との関係」は、いつからでも変えられる

では、もし接し方を変えたら、どうなるでしょう? たとえば、あなたのそばにこんな人がいてくれたら・・・

  • どんな話も、まずは「うんうん」と聴いてくれる
  • あなたの気持ちを「そう感じたんだね」と、否定せずに受け止めてくれる
  • いつでもあなたの味方でいてくれる
  • 「こうしたい」というあなたの思いを、心から応援してくれる

きっと、その人のことを大切に思いますよね。同じように、自分自身に接してあげたら、どうなるでしょう。

自分の心の声に、丁寧に耳を傾けてあげる。どんな気持ちも、「そうなんだね」と、ただ受け止めてあげる。

誰よりも、自分が自分の味方でいてあげる。 “本音”を無視せず、一つひとつ叶えてあげる。

これって、自分のことを、ものすごく大切にしている行為だと思いませんか?

そんな自分に対して、否定的な感情は生まれにくいものです。 自分へのまなざしも、自然とやわらかいものに変わっていきます。

「できない自分」がいても、いい

でも…と、こんな声が聞こえてきそうです。

「完璧な自分だったら、肯定するのも簡単だけど…」
「仕事で成果を出せない自分や、ネガティブな自分は、どうしても好きになれないんです」

その気持ち、とても共感します。そのうえで、思い出してほしいことがあるのです。

私たちはすでに、完璧じゃない誰かに対して、優しさを向けています。

たとえば、あなたが大切に思っている人、友達や家族や。その人たちは、人間であるがゆえに、欠点が一つもない完璧な人ではないはず。

腹が立つこともあるし、「え?」と思うこともある。 それでも、その人のことを大切に思う気持ちはありますよね。


出てきたお料理が100点満点でなくても、十分に「美味しいね」と満足できる。

遊園地で疲れたりしても、「楽しい一日だったな」と思える。

それと、同じように。

あなたに不完全な部分があったとしても、あなたは、そのままで十分に素敵で、価値のある人なんですよ。

完璧であることと、自分を肯定することは、別の話。 不完全なままでも、自分を「いいな」と思ってあげていいし、大切にしてあげていいんです。

大事なことなので、もう一度だけ言わせてくださいね。 あなたに不完全な部分があっても、やっぱりあなたは素敵な人だし、価値のある人なんです。

自己肯定感は目的ではなく結果

ここまで「自分を肯定する」ことについて書いてきましたが、実は私は、「自己肯定感を高めなきゃ!」と頑張る必要はないと思っています。

それはあくまで、自分との関係を丁寧に見直した先で、自然とついてくる「結果」のようなものだから。

私が心から願っているのは、ただ一つ。 どうか、自分で自分を不幸にしないで。

そして、自分で自分を、たくさん幸せにしてあげてほしいな、ということです。

この記事を読んでくださっている素敵なあなた、どうぞ、幸せになってくださいね。

あなたの幸せを、心から応援しています。

 


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