
どうしても、自分を好きになれない
こんにちは、柘植かおりです。
セッションをしていると、こんな言葉をよく耳にします。
「自己肯定感が低いせいで、何もかもうまくいかない気がして…」
「どうしても自分のことが嫌いで、好きになんてなれません」
「がんばっているのに、どうしても自分を肯定できない」 もしあなたが今、そんなふうに感じているのなら。
今日の話が、少しでも心の荷物を下ろすきっかけになれたら嬉しいです。
「自分が嫌い」なとき、心の中で起きていること
普通のことがうまくできない自分。人付き合いが苦手な自分。努力を続けられない自分…。
心の中に「否定したい自分」がずらりと並んで、ため息をつきたくなること、ありますよね。
そういう自分を意識すればするほど、ますます嫌になってしまう。「自分が嫌い」という気持ちを抱え続けるのは、本当に辛いものです。
何を隠そう、私もずっと、自分のことが好きになれませんでした。
昔を思い出すと、心の中はいつも劣等感や恥ずかしさでいっぱいだったなぁ…。
本当は、誰だって自分のことを肯定してあげたい。
そう願っているはずなのに、なぜ私たちは、自分のことを嫌いになってしまうのでしょう。
もしかして「自分」に、こんな接し方をしていませんか?
もちろん、その理由は人それぞれです。でも、多くの方のお話を聴いていると、ある一つの共通点が見えてきます。
それは… 心の奥にある「本当の気持ち」や「望み」を、自分自身が叶えてあげていない、ということなんです。
「どういうこと?」と感じるかもしれないので、少し角度を変えてお話ししますね。
ちょっと想像してみてほしいのですが、もしあなたのすぐそばに、こんな態度の人がいたらどう思いますか?
- あなたの気持ちをいつも無視する
- 一つの失敗を、まるであなたの全てがダメかのように責め立てる
- あなたが心から「幸せだなぁ」と感じる瞬間を、邪魔してくる
…正直、その人のこと、好きにはなれませんよね(笑)。
でも私たちは、これとそっくり同じ接し方を、気づかないうちに「自分自身」にしてしまっていることがあるんです。
たとえば…
●自分の気持ちを、無視していませんか?
本当は「イヤだなぁ」と感じているのに、笑顔でOKしてしまう。すごく疲れているのに、「これくらい大丈夫」と無理をさせてしまう。
嬉しいのに、「調子に乗っちゃダメ」と心にブレーキをかける。
「そんなこと思っちゃダメ」「甘えちゃダメ」「もっと頑張らなきゃ」と、いつも自分を見張っていませんか?
●一つの失敗を、百のダメ出しに変えていませんか?
「あのとき、余計な一言を言っちゃったかも…」 ただそれだけのことなのに、「私って本当に最低だ」「気が利かないし、頭も悪い」「また同じ失敗をして、馬鹿じゃないの?」と、責める言葉が止まらなくなる。
「常に完璧でいろ」なんて無理難題を突きつけたり、「もう誰にも相手にされないぞ」と追い打ちをかけたり…。
●自分の「幸せになりたい」という願いを、後回しにしていませんか?
心から「やってみたい」と思う夢も、「どうせ私には無理だから」と諦めてしまう。
「いつか条件が整ったら…」という言い訳で、ずっとお預けにしてしまう。 自分の大切な時間やエネルギーを、本当は望んでいないことに使ってしまったり…。
こうして書き出してみると、私自身も自分に対してやってきたことばかりで、胸がチクリと痛みます。
人からこんな扱いを受けたら、その人が嫌いになるのは当たり前。
だとしたら、自分で自分にこんな態度をとり続けていたら、自分のことを好きになれないのも、当然のことなのかもしれません。
(もちろん、自分に厳しく接してしまうのには、ちゃんと理由があります。それは決してあなたの性格が悪いからではなく、心があなたを守ろうとしてきた結果なんです。ただ、その守り方が、いつしか自分を苦しめるようになってしまっただけ、なんですよね)
「自分との関係」は、いつからでも変えられる
では、もし接し方を変えたら、どうなるでしょう? たとえば、あなたのそばにこんな人がいてくれたら・・・
- どんな話も、まずは「うんうん」と聴いてくれる
- あなたの気持ちを「そう感じたんだね」と、否定せずに受け止めてくれる
- いつでもあなたの味方でいてくれる
- 「こうしたい」というあなたの思いを、心から応援してくれる
きっと、その人のことを大切に思いますよね。同じように、自分自身に接してあげたら、どうなるでしょう。
自分の心の声に、丁寧に耳を傾けてあげる。どんな気持ちも、「そうなんだね」と、ただ受け止めてあげる。
誰よりも、自分が自分の味方でいてあげる。 “本音”を無視せず、一つひとつ叶えてあげる。
これって、自分のことを、ものすごく大切にしている行為だと思いませんか?
そんな自分に対して、否定的な感情は生まれにくいものです。 自分へのまなざしも、自然とやわらかいものに変わっていきます。
「できない自分」がいても、いい
でも…と、こんな声が聞こえてきそうです。
「完璧な自分だったら、肯定するのも簡単だけど…」
「仕事で成果を出せない自分や、ネガティブな自分は、どうしても好きになれないんです」
その気持ち、とても共感します。そのうえで、思い出してほしいことがあるのです。
私たちはすでに、完璧じゃない誰かに対して、優しさを向けています。
たとえば、あなたが大切に思っている人、友達や家族や。その人たちは、人間であるがゆえに、欠点が一つもない完璧な人ではないはず。
腹が立つこともあるし、「え?」と思うこともある。 それでも、その人のことを大切に思う気持ちはありますよね。
出てきたお料理が100点満点でなくても、十分に「美味しいね」と満足できる。
遊園地で疲れたりしても、「楽しい一日だったな」と思える。
それと、同じように。
あなたに不完全な部分があったとしても、あなたは、そのままで十分に素敵で、価値のある人なんですよ。
完璧であることと、自分を肯定することは、別の話。 不完全なままでも、自分を「いいな」と思ってあげていいし、大切にしてあげていいんです。
大事なことなので、もう一度だけ言わせてくださいね。 あなたに不完全な部分があっても、やっぱりあなたは素敵な人だし、価値のある人なんです。
自己肯定感は目的ではなく結果
ここまで「自分を肯定する」ことについて書いてきましたが、実は私は、「自己肯定感を高めなきゃ!」と頑張る必要はないと思っています。
それはあくまで、自分との関係を丁寧に見直した先で、自然とついてくる「結果」のようなものだから。
私が心から願っているのは、ただ一つ。 どうか、自分で自分を不幸にしないで。
そして、自分で自分を、たくさん幸せにしてあげてほしいな、ということです。
この記事を読んでくださっている素敵なあなた、どうぞ、幸せになってくださいね。
あなたの幸せを、心から応援しています。
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