
情報に振り回されて疲れてしまわないために、いま話しておきたいこと
こんにちは、柘植かおりです。
今日は、そんな今の時代において「これ、めちゃめちゃ大事だよ」と思うことをシェアしたいと思います。
それは——
「情報を選ぶ力」 です。
「え、そんなこと?」と思われたかもしれません。
フェイクニュースとか詐欺に注意、みたいな話を最近よく聞きますが、それとは違って、今日お話ししたいのは、心に影響するテーマ、
人生や心にまつわるアドバイスの受け取り方
について。
私たちは、ラクになりたくて、ヒントがほしくて、情報を探します。
だけど、受け取り方によっては、情報疲れ、情報ストレスで苦しくなってしまう。
うまく情報を選んでいけるかで、心の軽さも、人生の歩きやすさも大きく変わってくるので、とっても大切なことだなと思っています。
どれも正しそうだからこそ、生まれる迷い
たとえば、ネットをみると、本当にたくさんの「教え」がみつかりますよね。
・とにかく行動しよう、まずは動くこと
・無理して動くより、休む勇気のほうが大事
・ポジティブに考えよう
・ネガティブに寄り添おう
・目標を明確にして、計画を立てよう
・目標に縛られず、流れに身を任せた方がうまくいく
どこかで聞いたアドバイスを並べていくと矛盾しているような。
心理の話でよく出てくる自己肯定感についてもそう。
「自己肯定感を高めるのが大事」、よく言われますよね。
でも「自己肯定感なんて高くなくていい」という人もいて、「高めよう」を耳が痛いほど聞きすぎていると、逆に新鮮に聞こえて、そっちが正しく思える。
そうすると、また別の成功者が「結局自己肯定感の高さだよね」と言っているのが耳に入る。
…。
何が正解?
何が間違ってる?
わからなくなるのも当然のことだと思います。
迷いが続くと、心が揺れていく
正解がわからないと、気持ちがもやもやするし、自分の感覚がわからなくなることもしばしば。
誰かの意見で揺れてしまうし、SNSなどでうまくいっている人を見ると「自分は間違ってるのかな」と不安になる。
そうなると行動が止まったり、逆に散らばったり。
「変わりたい」のに「変わらない」。
そのギャップがしんどくて、もっと情報を集めなきゃ、私に何が足りないんだ…と焦りが募る。
慢性的な不安と自己否定。
まわりはちゃんと進んでいるのに、自分だけ取り残されているようで、置いていかれているような気持ちになるかもしれません。
私たちはどうしても、正解かどうかで情報を見ようとします。
でも、その見方は「自分の軸」がどこにあるのかわからなくなるので、どんどん苦しくなってしまうんです。
選ぶ前に知っておきたい、教えの前提
世の中の教えは、どれも正しいと言えば正しいのです。
その言葉が向いている 「前提」と「相手」 が違うだけ。
たとえば、
・「楽しんでやればいいよ」
・「0.01%の細部に命を込めて」
絵を描き始めたばかりの人と、作品に魂を宿らせようとする職人では、当然必要な言葉が違いますよね。
でも私たちは、ときどきこの前提を忘れてしまいます。
自分が疲れきっているのに、トップアスリートの「限界まで鍛えろ」を採用してしまえば、それは苦しくなるに決まっています。
でも、アスリートの言葉が間違いなわけではない。
それは、その人の「今」にとっての真実なんです。
なのに、情報に振り回されている時って、ついこうなってしまうんです。
「これが世の中の“絶対の真実”なんだ」
「どんな状況でも、こうでなきゃいけない」
と 100%飲み込んでしまったり、逆に
「この人は間違ってる」
「浅い考えだ」
「世の中おかしい」
と 正解・不正解で切り分けてしまったり。
でも、そのどちらも、あなたを苦しくさせるだけで。
不満や苛立ち、そして孤独感まで生まれてしまう。
本当はただ今のあなたに向けられた言葉ではなかった。
それだけ。
だから「自分の軸に戻る」視点が大切だなぁ、と。
今のあなたのための言葉でないものを背負ってしまうと、しんどいよね、ということです。
情報はあなたをしばるものではなく、選べる選択肢
仕事だって、求められるものが違えば、標語も価値観も変わります。
クリエイティブ重視の職場もあれば、正確さや安全が最優先の職場もある。
それと同じように、あなたの今によって必要な言葉は当然変わるわけで。
人は、迷っている時ほど、「こうしたらいいよ」という言葉を救いとして受け取りがち。
頼りたいですもの。
でも、迷いが深いほど、自分の軸で判断する力が弱っていないかはチェックが必要で、そのまま飲み込んでしまうと、あっちフラフラこっちにフラフラと苦しくなる。
だから、揺れやすくなるからこそ、まず自分の状態を確かめるようにしてくださいね。
情報の渦に、「自分がどこにいるか」の地図も持たずに飛び込んで、迷子にならないでくださいね。
どんな人にも、ちゃんと道は用意されている時代
考えてみれば、これだけいろいろな情報があるということは、うまくいく方法も、幸せになれる道も、本当にたくさんあるということでもあります。
「こう生きなきゃいけない」という正解が一つではなくて、どんな気質の人にも、どんな歩き方の人にも、その人を支えてくれる教えや言葉がちゃんと存在している。
これは、ある意味とても心強い時代ですよね。
「私の生き方にもちゃんと道があるんだ」
そう思えると、少し勇気が湧いてきませんか。
だからこそ、その恩恵をちゃんと受け取ってほしいのです。
自分の「今」を見る、「これは今の私に向けられた言葉かな?」と一度立ち止まる。
そのひと手間をかけるだけで、情報はあなたを惑わすものではなく、あなたの人生を後押ししてくれる「味方」になってくれます。
あなたの人生は、あなたが創るのですよ。
誰の正解でもなく、あなたの正解で。
あ、そして最後に少しだけ。
自分の今の状態がよくわからない時期も、何が自分に必要なのか掴めない時期も、人にはふつうに訪れるものです。
もしひとりでは整理しきれないな…と感じたら、心理セッションでお手伝いできますので、どうぞ声をかけてくださいね。
今日もあなたの幸せを心から応援しています。
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