
こんにちは、柘植かおりです。
前回は、夢が教えてくれる「心の声」について、私が見た「奇妙な夢」を例にお話ししました。↓
今日は、さらにその奥へ。
夢から受け取れるメッセージが、いかに私たちの現実を動かし、自分らしく生きるためのパワフルな味方になってくれるか、というお話をしたいと思います。
これもまた、私自身がある夜に見た夢から始まった、ちょっぴり不思議な探求の物語です。
それでは、まず私が見た夢をお話ししますね。
なぜ私は「下」へ行こうとしたんだろう?
ある夜、私は親と一緒に、どこかのタワーのような建物にいました。
進んでいくと、目の前に階段が現れます。ひとつは地下へ、もうひとつは上の階へと続いていました。
私は、ごく自然に地下へ行こうとします。
地下には飲食店があって、なんだか懐かしい感じがするのを「知っている」のです。
ところが、親はためらうことなく上へ向かって歩き始めました。
その背中を見ながら、ふと、私の中に小さな疑問が浮かびます。
ーあれ?どうして私は、当たり前のように下へ行こうとしたんだろう?
慣れ親しんだ、安心できる場所。
それは、これまで私を守ってきてくれた過去の価値観や安全な型そのもの。
私は無意識のうちに、その「慣れた方向=地下」を選ぼうとしていたのです。
それに気づいた瞬間、夢の中の私はハッとして、親のあとを追い、上へ向かう階段を駆け上がり始めました。
夢の「続き」で見えた、満たされない心の正体
夢はそこで終わったのですが…なんだか、この夢にはまだ「続き」があるような気がしてなりませんでした。
そこで、ちょっと面白いことを試してみたんです。
目を閉じて、あのタワーの階段を上ったところから、イメージの中で「夢の続き」を見てみることに。
すると、こうです。
・・・・・・・・
親を追いかけて階段を上ると、ガラス張りのエレベーターがありました。
親と私を乗せ、ゆっくりと上昇していくエレベーター。降り立った先は、360度ガラス張りの展望台でした。
眼下には、光の海のようにきらめく東京の夜景が広がっています。
「わぁ…」と喜ぶ親を見て、私はホッとしました。
親の荷物が重そうだったのが気になっていたので、コインロッカーに入れて身軽にしてあげます。
そう、私は親にこの景色を見せてあげたかったんだ。親孝行がしたかった。
頑張って成功した証を見せて、親に「すごいね」って、自慢に思ってほしかったんだ。
私の長年の願いは叶いました。
叶ったのですが、私は、小さな違和感を覚えました。
「あれ…?私、思ったより、満たされてない…?」
もちろん、嬉しいんですよ。
親が喜ぶ顔を見られて、すごく嬉しい。
それはずっとずっと望んでいたこと。
でも、それはあくまで「嬉しいこと」の範囲を出ないというか…。
心のど真ん中が、本当に満たされる感じじゃない。
ーどんなに親が私を誇りに思ってくれても、それが私を「本当の意味で」満たすことはないんだ。
その事実に気づいたとき、そこには、どこか寂しさと静かな孤独が漂っていました。
でも、何か真理を知った感覚もありました。
それから、こんなことにも気が付いたんです。
ああ、私は普段、いろいろな人に親の面影を重ねて、「認めてほしい」と頑張っていたんだな、と。
本当の答えは、親の笑顔の中にはなかった
じゃあ、私を満たしてくれるものは、一体どこにあるんだろう?
そうイメージの中で自分に問いかけると、今度は、お腹のあたりにあたたかい「緑色の炎」のような光を感じました。
静かで、穏やかで、でも、決して消えることなく確かに燃えている炎。
それで、わかったのです。
答えは、親の笑顔や美しい夜景の中にはありませんでした。
それは、ずっと近く、「私自身の中」にあったのです。
こう聞くと、「自分だけが満たされればいいってこと?」と思われるかもしれません。
でも不思議なことに、その炎は、私の中にありながら、他の誰かの炎とも繋がっている感覚があったんです。
私が私らしく満たされていると、そのあたたかさが、他の人の炎にも伝わっていくような…。
一人の喜びが、けっして一人だけのものじゃない。
その繋がりを感じたとき、
「ああ、私は孤独じゃないんだ」と、心の底からわかりました。
・・・・・・・・
…と、書いてみましたが、いかがでしょうか。
私のイメージのお話しなので、理解しきれないところもあるかもしれません。
それに、「どういうこと?」(・・?と、頭が理屈で考えたくなるかもしれませんね。
とても感覚的な話なので、思考が「待った!」をかけたくなる気持ちもわかります。
でも、これは理屈で説明しきれなくて。
ただ、感覚で「わかる」のです。
頭の「理解」と、魂の「わかる」は違う
素晴らしい映画を観終わった後の、あの胸がいっぱいになる感じってありますよね。
キャストが、ストーリーが、音楽が…と、良かった点を言葉で説明することはできます。
でも、あの感動そのものを、言葉だけで誰かにそっくりそのまま伝えるのは難しい。
「とにかく、よかった!」という一言にすべてが詰まっているような、あの感じ。
あれが、感覚で「わかる」ということです。
例えば「自分の人生を生きよう」この言葉を頭で理解することと、魂で「そうか、これが私の人生だ!」とわかることは、まったくの別物。
夢や、そこから続くイメージの世界は、私たちに後者の「わかる」を、理屈抜きの「体感」として、ドーンと見せてくれることがあるんです。
いかがでしたでしょうか?
一つの夢を入り口に、こんなにも深く、自分でも気づかなかった心の核心に触れる旅ができる。
夢からメッセージを受け取るって、そういうことなんです。
あなたの夢の中にも、きっとあなただけの宝物が眠っています。
見た夢が何を伝えてくれているか、連想してみたり、イメージを膨らませてみたりしてみると、ハッとするメッセージが見えてくるかもしれません。
そして現在、そんな“夢を通して心を見つめる”新しいセッションの準備をしています。
夢はときに、言葉よりも深いところから「本当の答え」を教えてくれます。
その体験を、一緒に探っていけたらと思っています。
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