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人に好かれる自分に変わりたいあなたへ

かおり
こんにちは、心理カウンセラーの柘植つげかおりです。

「人に好かれるようになりたい」

「なんで自分は人からあまり好かれないんだろう」

そんな風に思ったことはありますか?

これは、昔の私のテーマでした。

世の中に自分のことを本当に好きだと言ってくれる人なんていない、と心の底から思っていたんです。

さみしいですよね。

ちょっと私の話をしますと、

学生の時、残念ながらクラスでも全然人気がなくて。

休み時間になると、人気のある友だちの席には人が集まってくるんですよ。

一方私の席には誰も来てくれないんですね。

みんなに囲まれて楽しそうにしている友だちを横目に、ポツンと一人で席に座っていると、自分って本当に好きになってもらえないんだな、なんて悲しくなったりして。

でも、たまに私の席まで来て話しかけてくれる人もいました。

その瞬間は、私の所に来てくれてすごく嬉しい!と思うんですけど、だんだん2人で話していると、つらくなってくるんです。

私のことつまらないと思っているんだろうな、本当は早く別の子の所に行きたいんだろうな、

と考えてしまって。

なかなかのネガティブぶり。

そうすると自分のことをつまらない人だと思われたくなくて、無理に明るく振る舞ったり、相手の話を大げさに面白がったりしてしまったりするんですね。

自分でも不自然だと思うことをしているなー、と思っているんですけど。

だからすごく疲れるし、自分も楽しくないんです。

今思い出すと、あの時、何とか人に好かれようと頑張っていたけど、空回りして苦しくなっていたんだな、なんて思います。

私と同じように悩む方って結構多くて、そういう方には「わかるー」と思ってもらえるのではないでしょうか。

 

好かれないのは、自分の何かがダメないせい?

こんな体験をすると、自分の何が人に好かれないんだろうと思ってしまうんです。

自分に原因があると思うんですね。

そうすると、

自分の性格が暗いから、引っ込み思案だから、話が面白くないから、そこを変えるようにすればいいんだ!

ネットで調べたら、好感を持たれる行動TOP10が書いてあった、それを実行していけばいいんだ!

とそういう思考になるんです。

自分なりに原因はこれだろうと推測して、変えていこうとするんですね。

でも、こうすればいいんだとわかったとしても、なかなか実際の行動に移せないこともありますよね。

そうすると「なんで出来ないんだ」と自分を責めてしまったりします。

それに、目的は自分を変えることではなくて、人から好かれるようになることなので、達成できているかどうかは相手の気持ち次第なんですね。

なのですごく相手の反応が気になります。

でも、実際のところ相手がどう思っているかなんて、本当の所はわかりません。

そうすると見えないものと戦っているみたいで、気疲れしてしまいます。

 

もちろん、自分をよりよく変えたいと取り組んだり、人に好感を与えるような行動がとれることになることって、意味がある事だと思うし、そういう経験は自分のためにもなると思います。

でも、うまくいかなくて自己否定が強くなったり、相手の言動に振り回され続けていると、かえって苦しいですよね。

人に好かれたい悩みの本当の思い

なんで自分は人に好かれないんだろう…と悩む時、人に好かれる自分に変わりたいと思う事って、本当は1番の望みじゃないと思うんです。

それってすごく平たく言うと、

例えば楽しんでもらえるように話が上手にできるようになるから、そうしたら好きになってくれるよね?

という事ですよね。

これは相手に合わせて自分が変わる事です。

でも本当は、

ありのままの自分のことをわかって受け入れてほしい

というのが、本当の望みなのではないでしょうか。

相手に好かれるような感じがいい誰かになるのではなく、あのままの自分を受け入れてほしい、ということです。

ありのままの自分でいられない

では「ありのままの自分」を出せるかというと、多分「いやぁ、それはちょっと…」と感じるのではないかと思います。

自分を好かれるように変えようとするのは、

「自分のことを全部知られたら、きっと好きになってもらえない」

という気持ちがどこかにあるからだと思うのです。

本当の自分を見せるのが怖かったり、むしろ隠しておきたくなる感じですね。

この「自分はきっと好かれない」という思いって、自分の深いところからくる信念みたいなもので、かなり強力なんですよね。

だから、誰かに「大丈夫だよ、思い過ごしだよ」「頑張って自分をさらけだしてみなよ!」なんて言われても、拭い去れないんです。

かえって分かってもらえない孤独を感じるだけでしょう。

だから「ありのままの自分でいよう」とそこにフォーカスすると、心の中でそんなのは無理!傷つくのが怖い!と抵抗がおきるんですよね。

 

好きはわかるから生まれる

では、「ありのままの自分でいよう」とフォーカスせずに、なるべく自分らしくいられる方法ってあるんでしょうか。

 

ちょっと話がそれますが、「ありのままの自分で人に好かれている」と感じる時ってどんな時でしょう。

言葉で「あなたの〇〇なところが好き」と言われることでしょうか。

直接そう言ってもらうことも嬉しいですが、悩みが深いと、本当かな?なんて疑ってしまったりして。

自分に好意を持ってもらっているな、と感じるのは、

自分の考えや気持ちをわかってもらった時、それを否定せずにそうなんだねと寄り添ってもらった時、

だと思うのですがどうでしょうか。

人に自分のことをわかってもらうって、すごくあたたかい気持ちになりますよね。

例えばあなたが、不安を感じているけれど他の人に心配をかけたくなくて「大丈夫、私にまかせて!」と言ったとしましょう。

周りの人からは「頼もしいね!」「じゃあよろしく!」と言われます。

あなたの態度から、このような言葉をかけてくるのは当然ですよね。

でもその中で、

「心配かけないようにしてくれてありがとう。何かあったら声かけてね。」

と言葉をかけてくれる人がいたら。

気持ちを汲んでもらって、自分の本当のところをわかってもらえているようで、心がホッとあたたかくなるのではないでしょうか。

そしてそのあたたかい気持ちには、相手に対する「感謝」や「親しみ」、「好意」などは含まれているのではないでしょうか。

人にわかってもらうと、自分が大切にされているような、その人から好意を寄せられているような気持ちになりますね。

あの人は私のことを気にしてくれているだなぁ、私もあの人に親しみを感じるなぁ、

これって、お互いに好意を感じている状態になっていますよね。

 

好かれることを目的にしないと好かれる

これは、立場が逆になってももちろん成り立つことで、

あなたが相手のことをわかろうとするとき、相手もあなたにきっと好意を感じると思うんです。

もちろん必ずなんて言えませんが、自分の気持ちを大切にしてくれる人を嫌がる人があまりいないのではないでしょうか。

気持ちをわかってくれる人は好かれるという事です。

 

「でも相手の気持ちをわかるなんで難しいのでは」と思われるかもしれませんね。

もっともなことです、気持ちを全部わかるなんて不可能です。

それに相手の心を言い当てたり見透かすことが、わかることではないんです。

 

“全部わかってあげるなんて、あなたの心の奥深さや繊細さを無視してそんなことは言わないけれど、

でも、今表現している気持ちはわかろうとしているよ、“

 

と、相手の気持ちを尊重して大切に丁寧に接すること、そして「わかろうとする」その態度が、相手の心をあたたかくするのだと思います。

 

と、これだと抽象的すぎますよね。

 

なので、実際わかろうとする態度とは、を言葉にすると、

「相手の話をよく聴く」

ということになります。

 

…なーんだ…、という声が聞こえてきそうですが…。

ちょっと説明しますね。

人に好かれるようになりたいのにと悩んでいる人は、「人と話をするときにすごく気を使ってしまう」という悩みも一緒に抱えている方が多いように思います。

「相手のことばかり考えてしまって、自分の気持ちが置き去りになってしまう」という感覚があるんですね。

実際にとても相手の気持ちを考えているし、すごく話を聞いているのだと思います。

ですが一方で、話をしていて一番困るのはどういう時かというと「どう返すのが正解かわからない」ということをあげられるんですね。

相手の気持ちに逆らわないような応答がしたい、嫌な気持ちにさせたくない、ちょっと気の利いた事を言いたい、など、

自分がどう答えるべきかということを考えながら話を聞いています。

そうすると、相手の話を聞いているけれども、自分がどう応答するかということに、より意識が向いている状態ですよね。

 

そしてこの状態になっている時って、実は「ありのままの自分がだせない」状態でもあります。

自分で「相手の機嫌を損ねないようにせねば」「うまいこと言わねば」と制約を作っているのですから、自分らしさは発揮されづらくなりますよね。

 

また、相手の気持ちを良くしようとすることや、自分のことをいいと思ってもらう応答をしようとすることが悪いわけではないのですが、

気持ちを変えさせようとする力に対して、人は意外に抵抗を感じることもあるんです。

 

例えば、映画で、感動させよう、泣かせようと、明らかにこちらの心を動かそうと演出されているものって、かえって気持ちが冷めたりしませんか。

なんとなく、自分の自由な気持ちが尊重されていないように感じるといいますか。

 

だから「機嫌を損ねないようにしよう」とか「うまいこと言ってよい印象を持ってもらおう」という意図がなんとなく伝わると、

相手は自分の気持ちを操作されているように感じて、もしかしたら自分が大切にされていない感じや、自分はわかってもらえていない感じを持つかもしれません。

 

なので、ここで言う「相手の話をよく聴く」とは、

とにかく相手が何を言いたいのか、それだけに集中する、

という事なんです。

 

そうすると相手は、操作されている感じがしないので、この人はありのままの自分の気持ちを尊重してくれる人で、自分のことをわかってくれる人なんだな、と好感を持つ、かもしれません。

また、集中して話を聴くことで、いい答えをせねば、ということに意識が回らなくなり、あなたもありのままの自分でいやすくなります。

そうすると相手もありのままのあなたを理解しやすくなります。

 

つまり、「相手が何を言っているか」集中して聴くことが、お互いに好意を循環させることになるんですね。

(相手)
・私の気持ちをわかってくれてうれしい・この人は自分を認めてくれる人・この人好感が持てるなぁ・この人と仲良くしたいなぁ

(あなた)
・この人と仲良くなりたいなぁ・知ると好きになるなぁ・作ってない自分なのに相手からの好意を感じるな・私ももっと本音で話せるかも

あなたの感覚がなにより大事

と、ここまで読んでいただいて、水を差すようですが、もちろんこの方法は100%じゃありません。

自分のことをわかってほしくない人もいますし、人それぞれ心の傷つきや癖を抱えているので、一様にはいかないです。

それに人にはもともと好き嫌いがありますから。

好き嫌いって自分で操作できませんよね。

どんな人気者でもアンチはいますし、「かっこいい」とか「憧れる」とかって個人的な感覚で、「この人に憧れるように」と指示されても出来ないものです。

だから、どんなにあなたが相手を理解しようとしても、あなたがどんなにいい人であっても、好き嫌いの多様性があるので、100%好きになってもらうことは出来ないんです。

なので、もしあなたが嫌われたとしても、それはあなたがダメだからじゃないんですよ。

感覚の違いというものがあるという事実も考慮して、自分をダメだと責め過ぎないようにしてほしいなと思います。

 

そして、何より大事なのは人の感覚ではなくて、あなたの感覚です。

自分の好き嫌いの感覚を一番に大切にしてほしいなと思います。

自分が好きだなと思う人と、一緒に過ごしてください。

自分が嫌いと思う人に、大切な時間を使う必要はないと思います。

自分は嫌いだけど。そんな人にも何か理由があるかも、何かしてあげた方がいいのかな、と思うかもしれません。

あなたが本気でその人と関わりたいと思えばそれもいいですが、

でも、それを解決したり乗り越えていくのは本人で、あなたではありません。

 

あなたはどうですか?

嫌いな人の話を真剣に聞いて、好きな人と過ごす時間を減らしていませんか?

 

それでは最後にまとめます。

○人に好かれたいという本当の望みはありのままの自分をわかって受け入れてほしいということ

○相手が「何を言っているか」を集中して聴くと、ありのままの自分に近い状態になる

○そして自分と相手の間で好意が循環する

○自分が好きだと思う人、わかり合いたいと思う人と、幸せな時間を過ごしてくださいね

 

かおり
それでは、あなたの毎日が幸せでありますように願っています。

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