
✦・『こころがわかるとやさしくなれる』・✦
わかると、ほどける。そして整う。
”自分らしく生きる勇気”を後押しするブログ
こんにちは、柘植かおりです。
職場で後輩が上司に褒められているのを見て、自分は何も言われなかった。なぜかモヤモヤして、一日中そのことが頭から離れない。
友人グループで自分だけ知らない話題が出て、「それ知らないの?」と言われた瞬間、顔が熱くなって、その場にいるのがつらくなった。
こんな経験、ありませんか?
「バカにされたくない」
「見下されるなんて、耐えられない」
「評価されない自分が恥ずかしすぎる」
明らかに失礼な態度ではなくても、どこかで“見下された”ような感覚が残って、モヤモヤしたり、後から何度も思い返してしまったり。
さらに厄介なのは、自分よりできない人がいると安心してしまう自分。
そんな自分が汚いような感じがして、また自分を責めてしまう。
この記事は、そんな見下される「恐れ」と「自分への嫌悪」が同居している、そんな思いに悩むあなたへ向けたものです。
🌱 どうして、見下されることが怖いんだろう?
見下されたように感じるとき、自分の存在がすっと小さくなってしまうような感覚になりませんか?
大したことじゃないはずなのに、なぜか心にひっかかって、何度も思い出してしまう。
それはきっと、過去にこんな経験があったからだと思います。
- 一生懸命伝えたことを笑われた
- がんばったことを「そんなの当然でしょ」と軽く扱われた
- 「みんなできてるのに、なんでできないの?」と言われて、自分だけ取り残された気持ちになった
他にも、
- 比べられて否定された
- 素直に出した気持ちを笑われた
- 傷ついても「気にしすぎ」で片づけられた など
だからこそ、「またあの感じを味わいたくない」って、心が敏感に反応している。
見下されたくないって思うのは、「自分をちゃんと大切にしたい」っていう感覚が生きているということなんです。
🌱見下してしまう自分への理解
見下される不安が強い人は、誰かを下に見ることで、少しでも心を落ち着けようとしたことがあるかもしれません。
下の人を見つけてホッとしたり、誰かの失敗に安心したり、そんな自分を見つけて、また落ち込んだり。
でも、それは「人を見下したい」のではなくて、ただ、「これ以上傷つきたくない」という思い。
自分を守ろうとしてきた心の反応です。
「自分が見下されてつらかったからこそ、見下す自分が嫌だ」と思える。
それは、あなたが”本当は人と対等に関わりたい”という、願いを持っているからなんですよね。
🌱見下されないように頑張っても、心は休まらない
なぜ見下されないように頑張ってしまうのかというと、上下で測ることで自分の「位置」を確かめて安心したい気持ちがあるのだと思います。
・「上」にいれば⇒価値があると思える(でもいつか落ちる不安)
・「下」だと感じると⇒自分の存在自体が否定された気がして傷つく
この状態は、
「私は、そのままでは価値がないかもしれない」という深い不安と、「それでも、価値ある存在でいたい」という願いのせめぎ合い。
この葛藤を抱えながら、安心を得るために見下されないように頑張るのです。
でも、上でいようとすることで願いを叶えるこの仕組みは、安心が「他人との比較」に依存しているから、どんなにがんばっても安定した心地よさにはつながりにくいんです。
「勝ってるから安心」という状態は、常に他人の動向に左右される不安定なもの。誰かに追い抜かれたり、より優秀な人が現れたりすれば、その瞬間に安心は崩れ去ってしまいます。
本当に求めているのは、そんな外的な条件に振り回されない、もっと根本的な安心感なのではないでしょうか。
私は「勝ってるから安心」じゃなくて、「自分でいられるから安心」でいたい。
心の奥ではそんな思いを持っているのではないかと思います。
🌱少しずつ「安心できる私」に戻っていくために
見下される不安を抱えているとき、まず知ってほしいのは、それは「理由のある反応」だということです。
過去に恥をかいた経験があったり、厳しい環境で「ちゃんとしなきゃ」と育ってきた人ほど、人の目に敏感になるのは自然なこと。
だからこそ、「こんな自分はおかしい」と責めるのではなく、「それだけ自分を守ってきたんだね」と理解してあげてほしいのです。
そして、見下されることを恐れるのは、もしかしたら自分自身が、自分を見下しているからかもしれないということ。
「こんな自分じゃダメ」
「失敗したら見下される」
そんな思いが内側にあると、常に自分を監視し、採点し続けることになってしまいます。
職場でも、友人といるときも、一人でいるときでさえも、心の中では「これでいいのか」「恥ずかしくないか」と自分をチェックし続けている状態。これでは、どんな場面でも心が休まりません。
なぜなら、「私はOKか、NGか」の判断基準が、いつも他人の反応に左右されているから。
見下されたくないと怯えるたびに、あなたは自分の価値を、誰かに委ねています。
でも、どんなに他人に認められても、心の奥で自分を否定している限り、本当の安心は得られません。
自分が「ダサい」「かっこ悪い」と思う自分にも、居場所をあげない限り、誰に認められても、きっと安心できないのです。
なので、見下される不安を感じたときは、こうつぶやいてみてください。
「いま上下で測ってるな」
「これは安全を確認しようとしてる心の反応なんだ」
そう気づけると、少しずつ「自動で反応する状態」から離れていけます。
そして、
「大丈夫。私は、私の味方だよ」
「私は私を見捨てないよ」
「どんな私でも、私はそばにいてあげる」
そんなふうに自分に目を向けてあげられたとき、他人の評価に揺さぶられすぎる自分から、少しずつ自由になっていけるはずです。
そこから、
「あの人にはあの人の背景がある」
「私は私のペースがある」
と「違い」に目を向けられるようになると、他人との関係はもっと楽に、呼吸しやすくなっていきます。
ただし、これは理屈で「受け入れよう」と無理に頑張るものではなく、感覚的なもの。自分の心が何を感じているのか、その感覚を大切にしながら、ゆっくりと進めてくださいね。
🍀最後に
見下されるのが怖くて、ずっと気を張って生きてきたあなたへ。
そうやってがんばってきたのは、本当は、心から安心できる場所がほしかったから。
誰かに認めてもらいたかったから。
ちゃんと受けとめてもらいたかったから。
あなたが本当に得たかったものは、誰かの称賛や賛辞じゃなかったはずです。能力の高さでも、優越感でもない。
「安心」だったのだと思うんです。
上下で測られることのない、ただ、自分でいても大丈夫だと思える場所。
「誰かの上でなく、『私』という土台の上に立っていられるように」
そんなふうに、自分をやさしく受けとめられる感覚を、少しずつ自分の中に育てていけたなら、これからの人間関係も、きっと変わっていきます。
あなたがどんな場にいても、「私は私」と、自分とつながっていられますように。
それが、上下ではない場所に立つ、ほんとうの「自由」だから。
あなたの幸せを心から応援しています。
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