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適応タイプ1「想像型」・感性豊かで探求力と創造力のあるやさしい穏やかな人

かおり
こんにちは。心理カウンセラーの柘植つげかおりです。

人は生まれると様々なものを身につけて外の世界に適応していきますが、その適応の仕方には【6つのタイプ】があります。そのタイプを1つずつ紹介してきます。
タイプごとに生きづらさを感じた時によりよく生きるためのヒントを載せています。
自分や他者のことを知ることで、心に寄り添える場面が増えますように。

適応のタイプ「想像型」の特徴とは

物静かで思慮深い、洞察力に優れている

想像力が豊かで、創造的な思考をする

芸術家、発明家タイプ

人生の本質や、哲学的なことを深く考えるのが好き

1つのことに集中できる

とても親切で、一緒にいる人は安心感がある

穏やかで協調性があり温かい

何事も丁寧に進める

何事もじっくり考える

無口で一人が好き、ひっそりと目立たないようにしている

他人から見た印象

「繊細でやさしい」

「人の気持ちを大切にしてくれるので、気がラク」

「あまり自己主張しないので、何を考えているかもっと知りたい」

「意外とマイペースでちょっと変わってるところもあるかも」

人との関わり方

・一人でいると心が平和で落ち着く

・誰かと接触するときは、自分から話しかけるより、誰かに話しかけてほしいと思っている

・一対一での深いかかわりを望んでいて、心を通わせたいと思っている

・中身のない雑談が苦手

・困ったことが起きると、頭が真っ白になったり固まってしまったりする

・自分の本当の気持ちを人に知られないようにしている

想像型の人が生きづらさを感じた時によりよく生きるためのヒント

自分の欲求は人の迷惑になるという縛り

想像型の人は、人に対して優しく穏やかで、自分より他者を優先します。

人に迷惑をかけてはいけない、という思いが強く、波風をたてないように目立たないようにしています。

何か葛藤するような場面になると、動かずじっと気配を消していたり、嵐が過ぎ去るのを待ったりします。

 

想像型の人にとって「人の迷惑ならないようにすること」「他人の手を煩わせないこと」はとても重要なことです。

それは、まだほんの小さい頃に、親(養育者)とうまくやっていくために身につけた適応の方法だからです。

幼い頃、自分の世話をしてくれる親を見ていて、十分な育児をすることが親にとって大変そうだと感じました。

それならば、自分はこれ以上負担を増やさないようにしようと決心して、自分を殺して他人を生かすという方法を身につけたのです。

 

“私は「あまり泣かない、手のかからない良い子の赤ちゃん」でいるよ。

だから、心が落ち着いたときには自分を抱きしめて大好きって言ってね。”

他人に対して支持的でいること、

自分の欲求を無視すること、

叶えられない欲求は空想の中で満たすこと、

そして空想だけで行動には移さないこと、

こうしてこの世界でうまく生きていくための適応パターンを身につけていきました。

 

対人関係のジレンマを抱える

けれどもこれはいつもうまくいく万能のパターンではありません。

小さな子どもの頃の愛情に対する戦略ではありましたが、大人になってからはうまくいかなくなることもあります。

 

例えば、人は誰でも親密な人間関係を築きたいと思っています。

想像型の人は、人に接するときは優しく親切にし、人に気を遣い、相手の欲求を満たすことを中心にします。

そうするとしんどくなっていきます。

自分の欲求は満たされないので、自分がなくなっていくように感じるのです。

 

かといって、自分に注目が集まると、自分のために相手の時間を使わせたら申し訳ないと思ってしまいますし、

気持ちを尊重するようにどうしたいか聞かれると、自分の意見をいうことがわがままに思えるので、

迷惑に思って嫌がられるかもしれないと思うと、尻込みしてしまい人から離れたくなります。

 

けれども、離れたり遠ざけたりして、本当に完全に忘れられてしまうことは怖いのです。

 

そうすると人との距離感が、近づき過ぎず遠ざかり過ぎず、結果よそよそしい関係になり、ジレンマを抱えることになります。

 

自分が本当に望んでいることは何か

想像型の人が何かうまくいかなくなってつまずいた時、見直してみたいポイントは、自分の欲求を感じないようにしていないかという点です。

そのためには、自分の欲求を知る事です。

自分が何を望んでいるかに気づくことです。

 

今までは自分が「こうしたい」「こうしてほしい」と人に伝えることは、相手からの愛情をなくすことだと信じてきました。

そう信じることは幼い頃には適切なやり方であったかもしれませんが、大人になった今は、環境も能力もその頃とはちがっています。

何か望むとそれが人の迷惑になるというのは、過去に信じこんだ思いの残像なのだと気づくことです。

あなたが人の思いを大切にしているように、自分の思いを大切にしたり、他人から大切にされることも、もちろんそうであっていいことなのです。

 

「あれもしたい」「これもしたい」と自分の欲求を行動で実現していく人は、生き生きしているように見えますよね。

自分にどこかパワフルさがないように感じていたり、感情が閉じ込められているような感じがするのは、自分の欲求を無視しているからです。

自分が何を望んでいるのか、それに気づくこと、

そしてそれを満たす行動をしたり、他人に協力をあおいだり、そうして現実を動かす経験をすることで、生き生きとした力が戻ってきます。

 

自分のために生きることが、人のためになる

想像型の人は今まで、自分の欲求を満たしてきませんでした。

自分が楽しむことはいけない事のように思ってきましたし、

時には自分だけが我慢することに憤慨する気持ちを感じることがあったとしても、それもぐっと抑え込んできました。

自分の人生は決してほしいものが手に入らない人生で、そういうものなんだと思ってきました。

 

「好きなコトをやれないなら死んだ方がマシ」

例えばやりたいことを親に反対された子どもが、そんなことをいう事があります。

これは甘い戯言ではなくて、心からの言葉なんです。

人は、自分が心からしたいことが出来ないと、魂が死んでしまうように感じるものです。

 

想像型の人は、自分の欲求を思い切り満たすということをせずに、けれどもここまで何とか生き延びてきました。

それは満たされない現実の代わりに、自分の心の中で内的な世界を構築していきました。

それがどれだけどれが素晴らしい世界であるか、それは、あなたをここまで生かすほどの力のあるものなのです。

 

どんな世界かは人それぞれでしょう。

もしかしたら、アートや詩かもしれませんし、科学や、宗教か、哲学か…何かそういった分類からは離れた新しいことかもしれません。

あなたが頭の中で普通に考えていることは、他の人にとっては創造的で探求心にあふれたものです。

それを「外に出す」ことは色々な新しい変化をもたらします。

 

例えば、あなたの頭の中の創造的に探索している考えや思いを、空想だけでなく実際に実行すると、体験になります。

感情が動き出し、生き生きとした力を感じることができます。

 

あなたが考えていることを、大切な人と共有すると関係が変わってきます。

考えを外に出すという行動をとることで、自分がどんなことを望んでいるのか、どんな気持ちなのか、少しずつ感じられるようになります。

また、相手もあなたの考えていることがわかるようになって、親密さが増します。

 

何より、自分の考えていることを行動にうつすことは、じっとして他人の出方を待つやり方より、自分の人生を主体的に生きる事になります。

それに自分のしたいようにしても、あなたの優しさは失われません。

自分の欲求を叶えていくことは、自分自身を幸せにしますし、あなたを応援する人を増やし、周りの人も幸せにします。

 

自分の欲求、感情に目を向ける事、考えるだけではなくて行動することです。

 

かおり
あなたの幸せを心から応援しています。

 

【6つの適応型タイプについて】

これは人格適応論による6つの適応型です。人格適応論はポール・ウェア、テイビ・ケラーによって開発され、ヴァン・ジョインズによって発展した理論です。ここでは、専門用語を使わずわかりやすく表現しています。参考文献「交流分析による人格適応論」(誠信書房2007)

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