
✦・『こころがわかるとやさしくなれる』・✦
わかると、ほどける。そして整う。
”自分らしく生きる勇気”を後押しするブログ
「自己肯定感が低いせいで…」
こんにちは、柘植かおりです。
セッションをしていると、こんな言葉をよく耳にします。
「自己肯定感が低いせいで、すべてがダメに感じる」
「自分が嫌いで、どうしても肯定できない」
こんな気持ちを抱える方、多いんです。
今回は、「がんばっているのに、どうしても自分を肯定できない」と感じているあなたに向けて、お話ししていきます。
自分を嫌いになるとき、心の中で起きていること
フツウのことができない自分、コミュ力がない自分、努力できない自分…。
そんなふうに「否定したい自分」が並ぶこともありますよね。
そういう自分を意識すればするほど、ますます嫌になっていく。
やっぱり、自分が嫌いって思うのは、つらいものです。
私もずっと、自分のことが嫌いでした。
昔は心の中に、いつも劣等感や恥ずかしさがあったなぁ…。
人は、自分のことを肯定したいものなんですよね。
自分を嫌いになる本当の理由
そうは思っているのに、どうして 自分を嫌いになるのか。もちろん人それぞれ、心の事情はあると思います。
でも、いろんな方のお話を聴いていると、自分を肯定できない多くの方に共通していることがあるんです。
それは…
心の奥にある“本当の気持ち”や“望み”を叶えてあげていないこと
なんです。
もし他人に同じことをされたら?
どういうことか分かりづらいと思うので、他人に置き換えて説明しますね。
ちょっと想像してみてほしいのですが、もしこんな人がいたら、どうですか。
・あなたの気持ちを無視する
・1の行動ミスで100の人格否定をしてくる
・あなたの幸せをつぶしてくる
…こんな態度で接してくる人がいたら、正直、この人のこと嫌いになりますよね笑
でも、こういう接し方を気づかないうちに「自分に」してしまっていることってあると思うんです。
例えば、
●自分の気持ちを無視する⇒
イヤなのに笑顔で OK
しんどいのに「大丈夫」
嬉しいのに「調子に乗るな」
感じることを許可しない
「そんなこと思っちゃダメ」「甘えちゃダメ」
「楽しんじゃダメ」「もっと頑張れ」…と自分に向かって言う
●1の行動ミスで100の人格否定をする⇒
「余計な一言を言ったかも」――それだけで
自分最低だ。気が利かない。頭が悪い。
また同じ失敗をしてバカじゃないの
と、次から次へと責め言葉が出てくる
「常に気を配ってろよ」という無理難題や
「人に迷惑かけてもう居場所はないぞ」という追い打ちをかけてしまう
●自分の幸せをつぶす⇒
ピュアな欲求をわがままと戒める
本当はやりたい夢や目標も、
「どうせ自分にはできない」
「いつか条件が整ったらやろう」
と言い訳して、お預けにしてしまう
自分の体力や時間、気力を、どうでもいいことに使ってしまう
つまり、どれも「自分の本当の気持ちや願いを叶えてあげていない」接し方なんです。
こうして書き出してみると、私自身も自分に対してやってきたことばかり。
思い返せば、結構ナチュラルにひどいことをしてきました。
そして、人からこんな仕打ちを受けたら、その人のことが嫌いになるように、 自分に対してこんな態度をとっていたら、その自分を好きになれないのも当然ですよね。
ここで少し補足をすると、もちろん自分に対してこのように接してしまうのには、ちゃんと理由があります。
けっして「性格が悪いから」ではありません。
これは、心が目の前の脅威から自分を守ろうとしている反応なんです。一時的にはそれで安心できますが、長期的にはそのやり方が自分を苦しめてしまうんですよね。
自分にやさしく接するとどうなる?
接し方によって嫌いになることがあるのであれば、その逆もあるということで。
例えば、
・ちゃんと話を聞いてくれる
・気持ちを否定しないでいてくれる
・いつも味方でいてくれる
・「こうしたい」という思いを応援してくれる
もし、そんな人がいたら、ありがたくてきっとその人のことを大切に思ったり、感謝の気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
同じように自分に接してみたらどうなるでしょう。
・自分の気持ちに耳を傾け
・気持ちを「そうなんだね」と受け止めて
・自分の味方をしてあげて
・”本音”を無視せず叶えてあげる
自分のこと、ものすごく大切にしていますよね。向き合っていますよね。
そんな自分に対して、否定的な感情って生まれづらいはずです。
きっと「自分を大切にしているなぁ」と感じられるし、自分へのまなざしも、やわらかいものに変わっていきます。
幸せを願うまなざしを向けるって、自分へのやさしい愛そのものですよね。
「できない自分」がいると、優しくできない…
でももしかしたら、
「自分が完璧だったら、自分を肯定したり優しくするのも簡単なんだけどね」
そう思う方もいるかもしれません。
自分に優しくしようと思っても、
「仕事や勉強で成果を出せない自分はいや」
「ネガティブで考えすぎる自分はいや」
という気持ちが出てきてしまう。
そこをなくさないと優しくなんてできない、そんなふうに思ってしまうかもしれません。
でもすでに、完璧さと関係なく、優しさを発揮しているんですよ。
これを、他の誰かとの関係だったら…と想像してみると、
「仕事で成果を出せない人の話は一切聞かない」
「ネガティブで考えすぎる人の気持ちは無視する」
いやいや、実際そうでないですよね?
周りの人が完璧でなくても、その人の気持ちを聞いたり、応援したりすることはありますよね。
それに、自分が大切に思う恋人や友達、家族。
その人たちは全く欠点と言われるものがない人たちでしょうか。
その人を好きだし親しくはしていても、実際には腹が立つこともあるし、ちょっと「?」って思うこともある。
それでも、完璧じゃなくても、折り合いをつけて付き合っていっています。
出てくる料理が100点満点でなくても、十分に満足できる。
遊園地で待たされたり疲れたりしても、「楽しい1日だったな」と思える。
それと同じで。
あなたに不完全な部分があっても、やっぱり素敵な人だし、価値ある人なんですよ。
完璧であることと、自分を肯定することは、別の話です。
不完全なままでも、自分を「いいな」と思ってあげていいし、大切にしてあげていいんです。
あなたが完全無欠でなくても、あなたのことを「素敵だなぁ」と思う人はたくさんいますし。
世の中って、色んな人がいて、案外やさしい人が多いから。
だから、自分のことを細かく査定しなくても大丈夫。
自信を持って良いし、胸を張って、自分を肯定してもいいんです。
大事なので、もう一回言います。
あなたに不完全な部分があっても、やっぱり素敵な人だし、価値ある人なんです。
自己肯定感は“目的”ではなく“結果”
ここまで「自分を好きになる」「肯定する」ことについて書いてきましたが…
実は私は、「自分を好きにならなきゃ」「自己肯定感を高めなきゃ」とは思っていないんです。
それはあくまで、自然とついてくる“反応”や“結果”だから。
私が願っているのはただひとつ。
どうか自分で自分を不幸にしないで。
そして、自分を幸せにしてあげてほしいな、ということです。
これを読んでいる素敵なあなた、どうぞ幸せになってください^^
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
あなたの幸せを心から応援しています。
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