自分らしく生きたいと思う人はもうすでに自分らしい

本当に最近ますます「私」で生きる、って大切だなぁと思っています。

世の中にはそんなことを意識しなくてもすんなりそうであれる人もいるけれど、私自身はそうではありませんでした。

なかなか「私」でいられなかったから、自分を知りたくて心理の世界に興味を持って、、、それが結局仕事になっているわけですが。

これを読んでくれているあなたも、もしかしたら私と同じようなタイプの方ではないでしょうか。

「私」で生きる、自分らしく生きる、とはどういうことかというと、シンプルに言うと「自分を幸せにすること」だと思っています。

自分は何が幸せなのかを知って、それを満たして行くこと。

自分は何が嬉しいのか、何が楽しいのか、何が喜びなのか。

自分の感覚とつながり、それを信じることとも言えます。

けれどもそれが案外難しいんですよね。

なぜなら私たちは小さい頃から、こういう人が成功者、こういう人が人気者、こういう人が偉い人、という型を教えられて、また周囲からそうなるように期待されます。

これが幸せの基準だよと、未成熟なうちに疑いを挟む余地も知識もないまま授けられます。

その基準は、親、社会、文化的なもの、さまざまな人の価値観から練り上げられた理想化された幻想です。

多くの人がイイねと言っている人気のあるドラマのようなもの。

「あのドラマのように生きられたら私はきっと幸せになれるだろう」と憧れて、自分の人生ではなくてドラマを生きようとするのですが、

そうすると生活は満たされているはずなのに、なんとなく虚しさを感じたり、こんなに努力しても人生こんなもんかと、充実を感じられなかったりします。

そこから抜けて「自分らしく生きたい」と思えるということは、自分の心の洞察が進んでいるということです。
これは決して当たり前のことではないんですね。

さらに、「自分らしく生きるということは、自分にとって何が幸せかを知ってそれを満たして行くことだ」と理解し、それを実行していこうとするのは、さらに次のステージに進んだと言えます。
これもやはり当たり前のことではありません。

付け加えると、ステージというとほかの人との優劣があるように思われるかもしれませんが、もちろんそうではありません。

また、「自分らしく生きたい」と思うことが優れているわけもありません。

結局はどう生きたいか、であって、個人の生き方に他者の評価は無力ですから。

そして、自分は「これからは自分らしく生きて行きたい」と思う方へ。

それは、自分の中から希望を見つけたということだと思います。

例えそういう希望を持っていたとしても、現実がうまくいっていなかったり、自分の道でキラキラ輝いている人を見たりすると、気持ちが揺らいでしまうことがあるでしょう。

心が揺れると「あの人の幸せと私の幸せは違う」ということを、ふと忘れてしまうのですね。

そんな時は自分を責めずに、それは起こり得ることだと心に留めておいてください。

人間ってそんなものなのです。思ったほど完璧ではありません。

だから100%揺らがないというところを目指す必要はないです。

心の中には、人と比べて劣等感を感じる小さな○○ちゃん(あなたの名前)がいるかもしれません。

誰かの期待を満たせば愛されると信じて頑張ろうとする小さな○○ちゃんがいるかもしれません。

そういう子は誰の心にもいて。

その子たちを、よしよしと優しく撫でてあげられれば大丈夫。

そういった自分と仲良くできれば、小さな○○ちゃんに心を支配されることなく、今の大人のあなたとして行動していけます。

だから、行きつ戻りつ、ゆっくり進んでいきましょう。

そのプロセス自体が、あなたにとっては、きっと価値のある物だと思います。

なぜなら世の中には、自分らしく生きようとは意識せずに生きている人もたくさんいます。

でもあなたはそうではない。

あなたの感覚がそこにアンテナを張ったということは、そのこと自体がもうすでにあなたの自分らしさであるからです。

どうぞ大切にしてくださいね。

あなたの幸せを心から応援しています。