自分に厳しい人へ・視点の高さで厳しさを和らげる

こんにちは、柘植かおりです。

あなたは自分に厳しい方ですか？やさしい方ですか？

ご相談をお受けしていると、自分に対して厳しく接しているなぁと感じる方は結構多いです。ご本人が直接そう言われることもありますし、自分に対する厳しさに気づいていない方もいます。

そういう私も、ずっと自分にすごく厳しく接していて、自分を見る目がかなりシビアで、いちいちジャッジをしてはへこんだり、焦ったり、自己嫌悪したりしていました。そのことに疑問はなくて、こんなにいいところが一つもない人間なんだから、どんどん鞭を打たないと大変なことになると普通に思っていました。

だからいつも、
ちゃんとしなきゃ、馬鹿にされないようにしなきゃ、期待に応えなきゃ、相手の気分を害さないようにしなきゃ、、、
と自分を追い込んでいましたね。

でも一方で、こんなに「あれダメ、これダメ」と厳しくしているのに、心から自分を好きになってくれる人はどこにもいないと感じて、自分に絶望していました。

自分に対して「ダメ」が多いということは、色んなものを排除しようとすることで、そうすると制限と無理がかかるし、不自由になる。

見ては、触れては、いけない自分がたくさんいるということ。

でもそれは本当にダメなのではなくて、過去のある時点ではダメだと思わざるを得なかった出来事があって、それを「今」に無意識に引っ張ってきてしまっているだけなんですよね。

そうして「否定」と「怖れ」にフォーカスする視点に自然になってしまっているから、ますます「否定」と「怖れ」がたくさん見えてくる。

でも、実際には、それは現実の全てではないんですよね。

もし自分に厳しくしていて苦しいと感じているならば、一つのチャレンジとして、視点を意識して変えてみてください。
飛行機で雲を眼下に見ながら飛ぶように、否定や怖れから抜けて、高い視点から自分をみたらどうなるだろう、というチャレンジです。

ちょっとわかりづらい話なので、例を出しますね。

例えば、私たちが猫を見る時。
猫好きからすると、猫がゴロゴロしたり、あられもない格好で寝ている姿は可愛い限りです。
自由気ままでツンデレなところも、愛おしすぎるばかり。

そんな猫に対して、もっとちゃんとした格好で寝なさいとか、もっと人に対して空気を読みなさいとか、全く思わない。かえって、好きに自由に過ごしている姿が可愛くて、そのように過ごしているのを見るだけで嬉しいし癒されます。
何をしていても何もしていなくても可愛すぎる。

そうして、愛のまなざしを持って見るとき、対象がただそこにいるだけで、愛すべき存在であると感じられます。

今は人間の私が猫を見る、という例ですが、一つ視点を上げて見られる側に人間の自分を置いてみます。

もし、人間を天から見ているような高次の存在、（神でも天使でもハイヤーセルフでもなんでもいいのですが）がいるとして、自分を空から見るならば、どんなふうに見えるでしょう。

きっと、どんな猫の姿も可愛いように、

あなたの失敗している姿も、
何かやらかしている姿も、
情けない姿も、
じめじめ落ち込んでる姿も、
一人反省会で落ち込む姿も、
怖い怖いと逃げまくっている姿も、

全部、全部、全部。
愛おしいものだと思うのです。
「よしよし(微笑)」と思っていると思うのです。

視点を高くして自分を見ることで、
「否定と怖れ」から抜けて、「受容と愛」に移行するのです。

高い視点から見るということは、愛であり、ジャッジのない受容であり、存在全てにOKが前提です。
さらに、その視点から見れば、それらの存在が織りなす出来事は、結局は最善のことだし、つまりそれは今も最善であるということになります。

ついつい自分に厳しくしてしまう、という方は、愛おしい存在に向けるまなざしを、どうかご自分に向けてみてください。
何をしていても、していなくても、愛すべき存在だとしたら？
自分を含むこの世界を高い視点からも見てみて、感じ方の違いを味わってみてください。

そして、考え方ではつらさが減らない時は、信頼できる人に相談したりカウンセリングを利用するなどして、あなたが自分にやさしく穏やかでいながら幸せになる道を選んでほしいと願っています。

あなたの幸せを心から応援しています。